NOPE/ノープ(IMAXフル 字幕)
『 NOPE / ノープ』をグランドシネマサンシャインのフルサイズIMAXで視聴しました。
この作品はいわゆる「1.43:1案件」と呼ばれる作品で、日本ではグランドシネマサンシャインと109シネマズ大阪エキスポシティの2スクリーンでのみフルサイズで視聴出来ます。この2箇所以外では画面をカットされた状態での上映となってしまいます。
今回はグランドシネマサンシャインでのフルサイズIMAX上映の初回に観に行くことが出来ました。
1.43:1のフルサイズIMAX作品はこれまでもありましたが、ホラー映画としては『NOPE/ノープ』が初めてとのことです。これってなかなか面白い試みだな~と思いました。
これまでのフルサイズIMAX作品というのは画面の広さを活かしてパノラマ感のある広大な遠景を撮影したり、高低差のあるスクリーンの大きさを活かしてビルの高さや断崖絶壁を表現するといった使い方が多かったように思います。
ところが『NOPE/ノープ』では狭い室内のシーンでも1.43:1のシーンが結構ありました。
この1.43:1大画面の使い方がなかなか面白くて、通常スクリーンから大画面への切り替わりを、何か起こるかもしれないという期待と不安を煽ることに上手く利用しています。大画面で一箇所を凝視するような映像を流して、何かが起こるぞ、起こるぞ、煽っておいて不意打ちのようにドーン!といった感じです。
『NOPE/ノープ』がどんな映画か全然知らずに観に行ったので、存分に楽しむことが出来ました。
さてもう一つ、この映画のテーマとなっているのが「映画愛」です。ジョーダン・ピール監督のマニアックな「映画愛」が詰まっているのが『NOPE/ノープ』です。まあ要するに、昔の名作映画のリスペクトやオマージュがたくさん詰め込まれているってことですね。
昔の名作映画のオマージュ作品で思い浮かんだのが『スクリーム』です。ホラー映画ファンというのは沢山の映画を観ていてホラーの"お約束"を熟知していますが、それを逆手に取るかたちでホラーの定番ルールを壊していく記念碑的な作品です。『スクリーム』は登場人物たちにもホラーに詳しいキャラがいて、そのキャラがホラー的展開に巻き込まれていく、いわゆるメタ構造になっているのが面白いところです。
また、有名なホラー映画『13日の金曜日』ももともとは古典的名作『ハロウィン』を模倣する(パクる?)かたちで作られたものだそうです。最初はジェイソンがほとんど出て来ない全然違った作品でしたが、しかしその後は最も成功したホラーシリーズとして12本もの映画が作られました。凄いですよね。
"Halloween" 1978 Original Movie Trailer (HD) - YouTube
ジョーダン・ピール監督は日本にも詳しくて、日本人であれば思わずニヤリとするパロディも出て来ますので、これから観る人はぜひお楽しみに。
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