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グレイマン

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  Netflixで『グレイマン』を視聴しました。  この作品は『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング、『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンス、そして『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で短い出演ながら強烈な印象を残したアナ・デ・アルマスが共演していて、さらに『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟が監督を務めるアクション映画です。      まず主役のライアン・ゴズリングですが良いです! 『ラ・ラ・ランド』で売れないジャズピアニスト役を演じた人とは思えないくらいマッチョな体つきに変貌しています。でもなんとなくアーティストっぽい雰囲気を纏っていて、殺し屋でありながら独特の空気感が良いですね!  次にクリス・エヴァンスですが、口ひげにポロシャツに白ズボンを履いて「誰?」という姿に変身して悪役を怪演しています、カッコ良いクリス・エヴァンスを期待するなら観ないほうが良いかもしれませんが、本人はサイコな悪役を楽しんで演じてるようです。  そしてアナ・デ・アルマスはというと、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の時と違ってほぼ出ずっぱりなので、彼女のファンは大満足の内容だと思います。007のような小悪魔的な可愛らしい役ではなく、化粧っ気のないメイクで銃もって暴れまくっています。  映画の内容的にはスピード感とメイン3人の魅力で押し切ってしまうような感じのアクション映画です。ただ、もしこのあと続編が作られずに単発で終わるとしたら、ストーリーの伏線回収がだいぶ置き去りになってしまうように思います。もしかしたらスピード感を優先しすぎるあまり、ストーリーをかなり端折ってしまったのかもしれません。 …と思ったらNetflix公式から続編決定のアナウンスがありました! さらにスピンオフも制作されるとのことでこれは朗報ですね。  あともう一つ、エンドクレジットの映像がアベンジャーズシリーズと似ているのもちょっとイマイチに感じました。監督がルッソ兄弟だからなのかな?とどうしても思ってしまうので。  映画は面白かったですし観る価値は充分にある作品です。メイン3人のファンの人にはオススメです。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION

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  『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム  THE MORE FUN STUFF VERSION』を池袋HUMAXシネマズにて鑑賞しました。  オリジナル版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は日本公開が2022年1月で、私はグラシネIMAXで見ました。『THE MORE FUN STUFF VERSION』(もっと楽しいバージョン)はそれ以来の鑑賞となります。  実際に観たあとの感想としては、やっぱり『スパイダーマン:NWH』は楽しい!というのに尽きると思いました。そしてもっと楽しいバージョンはNWHが好きなファンに向けて作られてるな~というのを強く感じました。  NWH最大の見せ場の一つにアンドリュー・ガーフィールド演じるピーター3がMJを救うシーンがあります。アメスパ2でのバッドエンドな悔しさを感動に昇華させている名場面なのですが、その他にもアンドリュー・ガーフィールドがアドリブでピーター1,2に向かって「I love you guys.」と言って2人とハグするなど良いシーンがたくさんあります。  そんなアンドリュー・ガーフィールドに向かってトム・ホランドとトビー・マグワイアが「We love you.(僕たちも愛してる)」と伝えるところから始まるのが今回のもっと楽しいバージョンなんです。NWHが好きな人ならきっとこのエピソードの素晴らしさが分かってもらえると思います。  『スパイダーマン:NWH』をまだ観ていない人が初見でもっと楽しいバージョンを観るのは全くオススメ出来ませんが、NWHを観てトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドの復帰に胸が熱くなった人なら絶対楽しいと思います!  池袋HUMAXシネマズで観たときには大学生~20代くらいのお客さんが多くて、スパイダーマン人気の高さが窺えました。こんなに楽しい『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム  THE MORE FUN STUFF VERSION』なのに日本では全国5館でしか上映されないのはホントに勿体ないですよね! …と思っていたら、2022年10月7日から立川シネマシティでも上映されるとのツイートが流れきました。これは朗報! 椿原 敦一郎 on Twitter: "『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION』立川シネマシティに

ロード・オブ・ザ・リング(IMAX)

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 グラシネIMAXで『ロード・オブ・ザ・リング』観てきました。今まで観たことなかったので初見です!  『ロード・オブ・ザ・リング』(以下『LOTR』)は2001年の作品ですが、この頃は大作映画のシリーズ物を何年もかけて見届けるという視聴スタイルがまだ分かっていなくて、話が長そうなので少し敬遠していたように記憶しています。最近ではアベンジャーズやスパイダーマンのように、連続性のあるシリーズを長く楽しむことが増えてきたため、『LOTR』のリバイバルもけっこう期待して観に行きました。  実際に観た感想ですが面白いです! 「剣と魔法の世界」をここまで作りあげることは純粋に凄いと思いました。架空の世界が舞台の映画というのは、いかに世界観を作り上げて観てる人間を世界に入り込ませるかが大事だと思います。いわゆる「没入感」というやつですね。この「没入感」のために現代的な要素や役者のカラーを徹底的に排除して、作り込んでいることが『LOTR』の凄さなんだと思います。  一つだけ、ネガティブな意見を書くとしたらカメラのピントが甘いシーンが結構沢山あって、そこは気になりました。おそらく撮影に使ったカメラやレンズの問題なのですが、被写界深度が浅すぎるため画面手前にいるカンダルフにピントがあっているのに奥側にいるフロドはボヤけているということが頻繁に起こっています。モブならともかく主役がボヤけるのには違和感がありました。 『LOTR』で被写界深度が浅いシーンの一列  『ロード・オブ・ザ・リング』のリバイバル上映は三部作それぞれ3週間限定で公開されるとのことです。『二つの塔』『王の帰還』と映像がどのように進化していくのか楽しみにしたいと思います。

ソー:ラブ&サンダー

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 『ソー:ラブ&サンダー』を観ました!劇場公開時にはグランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTでも鑑賞したのですが、今回ディズニープラス配信で再度鑑賞しましたのでレビューしたいと思います。  『ソー:ラブ&サンダー』はMCUの劇場映画としては29作目の作品です。アベンジャーズの初期メンバーのなかで、ソー以外のメンバーはシリーズを卒業していますので、現在唯一の古参メンバーということになります。  見返してみると古参メンバーゆえの余裕のようなものが感じられて、映画を楽しんでるな!というのが作品から伝わってきます。基本的にはコメディで笑える作品なのにシリアスなシーンでは思いっきり泣ける、そんな振れ幅の大きいストーリー展開でした。  特に脇を固めるベテラン俳優陣の演技は素晴らしかったです。ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベール、ラッセル・クロウなど、ヒーロー映画とは思えないシリアスな演技ぶりで、クリスチャン・ベールなんてエンドロールを見て驚かされました。今、見返してみてもあの『ダークナイト』のクリスチャン・ベールとは思えない役作りぶりです。  ディズニープラスでは『アッセンブル ソー:ラブ&サンダーの裏側』という制作の舞台裏が見られるドキュメンタリーも配信されています。これも合わせて見ると『ラブ&サンダー』がいかに凄いかがよく分かります。  撮影技術から劇中に登場する小道具から演者のメイクに至るまで、最高の技術と作り手の情熱があって初めて作品は完成するということを実感することが出来ます。そしてもう一つ、ドキュメンタリーに登場するナタリー・ポートマンは本当にいくつなっても綺麗で、それだけでも観る価値があるな~と思いました。  私の場合、やっぱりソーの周りにはジェーンがいてダーシーがいてロキは回想シーンでしか出て来ないけど、戦うときにはムジョルニアを振り回して、それが『マイティ・ソー』なんだなって思います。今回、最初の『マイティ・ソー』に戻った気がして、それはナタリー・ポートマンの力量があってこそなんじゃないかと強く感じました。

13: ザ・ミュージカル

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 Netflixで同名ブロードウェイミュージカルを映画化した『13: ザ・ミュージカル』を観ました。  この作品はNetflixオリジナルの映画作品であるため、4kドルビービジョン、ドルビーアトモスに対応していて画質も音響も最高の状態で観ることが出来ます。ミュージカル映画なので画質と音響はとても大切で、個人的にはスマホではなく可能な限り良い環境で観たほうが楽しめると思います。     『13: ザ・ミュージカル』で良かった曲を一つあげるならオープニングナンバーの『13』が凄く良かったです。フォトジェニックなニューヨークシティを背景にして、中学生くらいの未来のミュージカルスター達がキレッキレの歌とダンスを見せてくれて、滅茶苦茶テンション上がります。ちなみにブロードウェイ版の『13』では当時まだ15歳くらいのアリアナ・グランデが出演していて、その後トップスターへの階段を駆け上がったそうですよ!  この話の舞台は主人公が引っ越した先のインディアナですので、ニューヨークのパートは最初のオープニングナンバーだけです。なかなか贅沢な設定ですよね。  "シットコム" という海外ドラマのジャンルがあるのですが、"シットコム"が好きな人なら『13: ザ・ミュージカル』を楽しめると思います。。"シットコム"というのは『フルハウス』とか『フレンズ』みたいなドラマのことなんですが、ホームコメディ+ミュージカルが好きな人なら絶対オススメです。  『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』のような大作のミュージカル映画というのは、なかなか映画館でしょっちゅう観られるものではないというのが現状です。ミュージカルは日本ではヒットするのが難しいジャンルとして捉えられていると思います。  そんな中でもNetflixでは映画館でなかなか観られないミュージカル映画を配信してくれるのがとても嬉しいですね! ミュージカル映画が好きな人にはNetflixオススメです。

ニンジャバットマン

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  Netflixで『ニンジャバットマン』を視聴しました。この作品はアニメの最高到達点と言う人もいるぐらい評価が高いですよね!  視聴したのはプロジェクター+Netflixの環境なのですが、ネトフリだと音声がドルビーアトモスに対応してないのが少し残念でした。というのも、『ニンジャバットマン』は岩浪美和音響監督の担当作品なので、他のアニメとは別次元の音響が楽しめると期待していたんです。同じNetflixの『BLAME!(ブラム)』はドルビーアトモスに対応していて、やはり岩浪美和音響監督の担当作品ですが、こちらの音響は凄いです!  ドルビーアトモス対応といっても私の場合とてもチープで、Windowsに『Dolby Access』という仮想サラウンドの有料アプリをインストールしたうえでヘッドホンで聴く、といった感じです。それでも『BLAME!(ブラム)』の音響は凄かったですよ!  ネトフリでの『ニンジャバットマン』の音響は普通の5.1chなのですが、それでもかなり良かったので出来ればドルビーアトモス環境でも観てみたいな~と思いました。  『BLAME!(ブラム)』の音響ばかり誉めてしまいましたが、『ニンジャバットマン』のクォリティの高さも目を見張るものがあります。キャラクターの絵が奥行きというか立体的なデザインなのですが、こんな立体的な絵がこんな激しく動くの?という感じで圧倒されます。  日本のアニメ作品のオマージュが多数出てきますが、日本のファンじゃないとなかなか気づかないマニアックさで、海外を意識した作品なのに一番楽しめるのは日本人なのでは?という気がします。  ストーリーが日本の戦国時代なのでバットマンなのに "和風アニメーション" というなかなかバグった設定ですが、和風ものでここまでクォリティの高い作品というと匹敵するのは『犬王』くらいでしょうか?  もし『ニンジャバットマン』のドルビーアトモスでのリバイバル上映があれば、ぜひ観に行きたいと思っています。

イン・ザ・ハイツ

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  今回は大好きなミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』について書きます。  この映画はブロードウェイの鬼才リン・マニュエル・ミランダが作曲・脚本・主演をつとめたミュージカル作品を映画化したものです。映画版の監督は 前前回 に書いた『クレイジー・リッチ』のジョン・M・チュウです。  『イン・ザ・ハイツ』は本当に大好きな作品で、映画館では丸の内ピカデリー(ドルビーシネマ)で2回観ました。その後、好きすぎてアメリカのAMAZON.COMで4K UHD版Blu-rayを購入しましたし、Netflixでも配信が始まったのでこちらも観ました。  サントラ代わりにNetflixで再生しながらこのブログを書くくらい好きなのですが、公開時期が2021年7月末だったため、コロナの影響が色濃く、興行成績はイマイチだったようです。おそらくそのせいで、日本では4K UHD版Blu-rayが発売されていなかったりします。  でも内容的には本当に素晴らしいです。歌もダンスもエネルギッシュで元気が出ますし、ストーリーは感動的で泣けます。個人的に『グレイテスト・ショーマン』と並ぶ最高のミュージカル映画だと思います。  ヒロインのバネッサ(ヴァネッサ)役を演じたメリッサ・バレラは、その後『スクリーム(2022)』やNetflixドラマの『ブリーズ』など色んな作品に呼ばれてますので、興行成績はともかくハリウッドでの評判は良かったのだと思います。  ニューヨークに暮らすラテン系移民を取り上げた映画といえば『ウェスト・サイド・ストーリー』が有名ですが、こちらを古典とするなら『イン・ザ・ハイツ』は現代の話といった感じで、両方見比べ見るのがオススメです! In the Heights - YouTube

ハウス・オブ・グッチ

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 『ハウス・オブ・グッチ』をプライムビデオで観ました。 映画館で見そびれていた作品なのですが、今回100円レンタルのセールだったのでプロジェクター+プライムビデオで視聴してみました。  『ハウス・オブ・グッチ』というのは要するに "グッチ家" にまつわるお話で、これは実話をもとにした映画だそうです。事前情報なしのため、ストーリーを知らずに観たのが良かったと思います。  主役のレディー・ガガは実在の人物の話し方や動きを参考に演じたとのことですが、凄いですね!凄すぎて本物のグッチ家から訴えられそうになっているとか。  もちろんアダム・ドライバーもアル・パチーノもジャレッド・レトも素晴らしくて、特にジャレッド・レトなんて『モービウス』→『ハウス・オブ・グッチ』の順で観たので同一人物とは思えない役作りでした。    プライムビデオで観ていて気になったのが、恐らく字幕の表示に不具合があることです。  具体的には、映画の字幕で漢字の読み仮名や傍点は横書きされた文字の上に付けますよね? それが文字の上ではなく本文中の文字として扱われているんです。下の画像が不具合のシーンです。  これは一列ですが、こういった字幕のシーンが何箇所もあって結構気になります。有料課金でこれはあんまりなので、プライムビデオの運営さんには早急に対応してもらいたいです。  さてもう一つ、この映画はリドリー・スコットの監督作品なのですが、彼の作風なのか "神の視点" で歴史上の出来事を伝記のように見ているような印象を受けます。"神の視点" によるストーリーは格調の高い歴史物語を描くのに適しています。が、反面キャラクターの心情に感情移入しづらいという欠点もあると思います。  感情移入がしづらいということは、観客が泣いたり怒ったりスカッとしたりするストーリーにはなりにくいということです。映画にそういう感情を求めて見にくる観客には向かない作品であるように思います。  もちろん『ハウス・オブ・グッチ』がつまらないということでは全然なくて、リドリー・スコットの作風による好みの問題だと思います。  これも私個人の感想なので違う感想の人もたくさんいると思います。ぜひ視聴してみて下さい、レディー・ガガ凄いですよ! House Of Gucci - YouTube

クレイジー・リッチ

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 『クレイジー・リッチ』をNetflixで視聴しました。  ジョン・M・チュウが監督したミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』が大好きで、同じ監督の作品である『クレイジー・リッチ』を観てみましたがすごい面白かったです!  日本では『クレイジー・リッチ』というタイトルですが英語では『Crazy Rich Asians』で、そのまま訳すと「クレイジーな金持ちのアジア人」という意味になり、単なる金持ちではなく金持ちのアジア人に対する皮肉めいたタイトルとなっています。   確かに映画の内容を見ると、皮肉の一つも言いたくなるくらいリッチな中国系シンガポール人たちが描かれています。でもそれだけじゃなくて、なによりもこの映画の魅力は "活気に溢れたアジア" だと思います。  香港や台湾のような活気に溢れたアジアの街に家族で旅行に行くのが大好きなのですが、コロナ禍で気軽に遊びに行けなくなってしまったので余計に魅力的に映ります。ものすごくシンガポールに行きたくなる映画でした。  もう一つ『クレイジー・リッチ』を観ていて印象的だったのが、中国系俳優たちの表情の豊かさです。一昔前の中国系ヒロインというと背が高くてスタイルが良くてスーパーモデルのような人が多かったと思います。  実際『クレイジー・リッチ』にもスーパーモデルのような女優さんは出てきます。でも、ヒロインを演じているのは背が高いわけでも圧倒的な美人というわけでもなく、でも愛嬌があって可愛らしくてみんなに好かれる、そんなタイプの人が主役をやっているのが印象的でした。  あともう一つ、この映画の後にMarvelのMCUシリーズに出演している人がたくさんいるのも面白いな~と思いました。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にミシェール・ヨーとオークワフィナが出演していて、『エターナルズ』にはジェンマ・チャンが出ています。ジェンマ・チャンなんて『エターナルズ』のトップクレジットだからすごいですよね!  個人的には『クレイジー・リッチ』の評判が良かったため、主役に抜擢されたんじゃないかな?と思っています。そういう意味で、ヒーロー映画じゃないけどMCUファンにもオススメ出来る作品です。 クレイジー・リッチ! (字幕版) - YouTube

300 〈スリーハンドレッド〉

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 『300 〈スリーハンドレッド〉』をNetflixで視聴しました。この映画を元にニコ動で有名なコミケ動画が作られているため、映画本編よりもパロディのほうで知ってる人が多いかもしれません。  私自身もパロディ動画しか観たことがなかったのですが、今回はじめて視聴して面白かったです。   紀元前480年に古代ギリシアに攻め込んだペルシア軍数万~数十万に対して、わずか300人のスパルタ兵で迎え撃った「 テルモピュライの戦い 」を描いた映画です。  パロディ動画のほうは、3日間でのべ50万人を超えるコミケの参加者が会場になだれ込んで来るのを止めるスパルタ兵、というシュールな映像となっています。  肝心の映画本編ですが、本当に面白かったです。普通はパロディが有名になりすぎると、どうしても映画本編がシラケて見えてしまうものですが、『300 〈スリーハンドレッド〉』はそういった諸々をねじ伏せる熱量のある展開でした。『北斗の拳』が好きな人とか絶対面白いと思います。  もう一つ、『300 〈スリーハンドレッド〉』を観ていて気づいたのですが、ファイブスター物語14巻のベラ国攻防戦は『300 〈スリーハンドレッド〉』にインスパイアされた作品だと思います。パクリとかそういう意味ではなくて、創作のヒントとして永野護はこの映画を観ているはずだと私は確信しました。  もし気になった人は映画のどのシーンか探してみて下さい。面白いですよ! 300スリーハンドレッド - YouTube  

gdcsシアター2のオススメ席を徹底解説!

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 gdcsことグランドシネマサンシャイン(以下グラシネ)はシアター12に日本最大のスクリーンであるIMAXレーザーGTスクリーンがあることで有名です。でもシアター1とシアター2には行ったことが無い、という人も意外といるのではないでしょうか?   gdcsシアター12 IMAXレーザーGT  グラシネの4Fから12Fにエスカレーターで移動する動線上に、映画史に輝く名作のポスターが飾られているのはご存知の人が多いのではないかと思います。実はグラシネのシアター1、シアター2だけは入場ゲートが別になっているため、ここでしか見られない名作のポスターが飾られているんです。  『ウエスト・サイド・ストーリー』『サウンド・オブ・ミュージック』『ゴッドファーザー』『ロッキー』とそうそうたる顔ぶれのポスターが並んでいます。   前回書いた 『ロッキーvsドラゴ』はシアター2で観ました。壁に並んでいるポスターの奥がシアター2の入口となっています。さて、このgdcsシアター2の座席を選ぶとしたらどの座席がベストだと思いますか?  例えばトイレが近いので通路側が良いとか、背後に人がいると気になるので最後列が良いとか、単純に空いてるので前方席が良いなど、それぞれ好みの席というのはあると思います。あくまで私個人のベストということになりますが、シアター2のベスト席は "f8" だと思います。座席表の赤丸の席です。  スクリーンに対して見上げたり見下ろしたりすることなく正面から観ることが出来て、左右に関してもちょうど真ん中の位置になる"ドセンター"のポジションです。また、前方席との間が通路になっているため足元が広々としています。隣席の人が退かなくてもトイレに行ける広さがありますし、荷物が多いときにも床に置けるのでとても楽です。  カップルなので観やすさよりも座りやすさ優先するという人は、右端の二人席もアリですね。またはどうしても後方席が良いという人は、出入りがしやすく足元が広い青丸の席が良いと思います。  これから行く人はぜひ参考にしてみて下さい!

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV

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 『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』を観てきました。視聴したのはグランドシネマサンシャインのシアター2です。  この作品は 以前にも書いた 『ロッキー4 /炎の友情』を4kリマスターしたものですが、約42分もの新しいシーンを加えた再編集版となっています。  アメリカでは一夜限りの限定上映でしたが、日本ではこれを書いている9/4現在三週目の上映となっています。大手シネコンで名作を観ることが出来るのは素晴らしいですね。  そしてもう一つ、『ロッキーvsドラゴ』をグラシネのシアター2で観ると、通路に1976年の『ロッキー』第一作のポスターが飾ってあるんです!この『ロッキー』のポスターを観ながら『ロッキーvsドラゴ』が待つスクリーンへ入場していくのは、これ以上無い最高のシチュエーションです。  1985年の『ロッキー4』と2022年の『ロッキーvsドラゴ』を比べてどうなのか?というのは観る前から気になっていました。そして観終わった感想ですが、映画そのものの中身は昔と同じであるように感じました。  日本の配給会社の宣伝文句に「新生ロッキー」とあったので、ストーリーやエンディングに変更があるのではないか?と期待したのですが、残念ながらそれは無かったです。ロッキー4はロッキー4のままでした。  今回、1985年版を予習してから映画館に行ったのですが、一回観てしまったためにある意味新鮮味が無かったように思います。いきなり観に行ったほうがもっとワクワクしたかもしれません。  とはいえ、映画がつまらないということでは全くありません。特に『ロッキー3』のテーマ曲である『アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)』が流れるシーンは最高です!  個人的にシリーズのなかでは『ロッキー3』が一番好きです。一度目の敗戦からアポロの協力を得て復活!そしてあのエンディングへと繋がる流れは完璧だと思います。『ロッキーvsドラゴ』では前作『ロッキー3』のシーンがたくさん出てくるのですが、前作のシーンもちゃんと4kリマスターされていたのが嬉しかったです。  『ロッキー3』のテーマ曲である『アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)』が流れるシーンが1985年版と2022年版とで変更されているので、ロッキーが好きな人はぜひ劇場で確認してみて下さいね!

NOPE/ノープ(IMAXフル 字幕)

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 『 NOPE / ノープ』をグランドシネマサンシャインのフルサイズIMAXで視聴しました。  この作品はいわゆる「1.43:1案件」と呼ばれる作品で、日本ではグランドシネマサンシャインと109シネマズ大阪エキスポシティの2スクリーンでのみフルサイズで視聴出来ます。この2箇所以外では画面をカットされた状態での上映となってしまいます。  今回はグランドシネマサンシャインでのフルサイズIMAX上映の初回に観に行くことが出来ました。 映画『NOPE/ノープ』公式サイト    1.43:1のフルサイズIMAX作品はこれまでもありましたが、ホラー映画としては『NOPE/ノープ』が初めてとのことです。これってなかなか面白い試みだな~と思いました。  これまでのフルサイズIMAX作品というのは画面の広さを活かしてパノラマ感のある広大な遠景を撮影したり、高低差のあるスクリーンの大きさを活かしてビルの高さや断崖絶壁を表現するといった使い方が多かったように思います。  ところが『NOPE/ノープ』では狭い室内のシーンでも1.43:1のシーンが結構ありました。  この1.43:1大画面の使い方がなかなか面白くて、通常スクリーンから大画面への切り替わりを、何か起こるかもしれないという期待と不安を煽ることに上手く利用しています。大画面で一箇所を凝視するような映像を流して、何かが起こるぞ、起こるぞ、煽っておいて不意打ちのようにドーン!といった感じです。  『NOPE/ノープ』がどんな映画か全然知らずに観に行ったので、存分に楽しむことが出来ました。  さてもう一つ、この映画のテーマとなっているのが「映画愛」です。ジョーダン・ピール監督のマニアックな「映画愛」が詰まっているのが『NOPE/ノープ』です。まあ要するに、昔の名作映画のリスペクトやオマージュがたくさん詰め込まれているってことですね。  昔の名作映画のオマージュ作品で思い浮かんだのが『スクリーム』です。ホラー映画ファンというのは沢山の映画を観ていてホラーの"お約束"を熟知していますが、それを逆手に取るかたちでホラーの定番ルールを壊していく記念碑的な作品です。『スクリーム』は登場人物たちにもホラーに詳しいキャラがいて、そのキャラがホラー的展開に巻き込まれていく、いわゆるメタ構造になっているのが面白いところです。 スクリー